こんにちは、reiです。
今日は篠原千絵さん作の「海に堕ちるツバメ」のあらすじやレビュー(感想)を書いてみたいと思います。
篠原千絵さんと言えば、代表作としては「闇のパープルアイ」「海の闇月の影」「天は赤い河のほとり」などがあると思いますが、そちらはまたいつかご紹介させていただくとして、
この「海に堕ちるツバメ」は、3話の短編集(その他、「記憶の足音」、「死刑台の72時間」)になっています。
篠原千絵さんの短編集と言えば「3人目が消えた」とか「目撃者にさようなら」とかも好きでしたね~!
篠原千絵さんの短編集って、最後にえっ?!!というオチがあるんですよね(時々、それはちょっと無理があるよねwwって言うようなオチもあるんですが)
そのオチがけっこう好きでハマってました。
昭和の後半生まれの女子の間では、一度はハマった人も多いんではないでしょうか?
大好きな作家さんの一人です。
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1話目 海に堕ちるツバメ あらすじ・ネタバレ

森村四季には同い年の恋人、椎名亮介がいる。自分が脚本を書いた「海ツバメ」に主演男優として抜擢した男だ。
そんな中、NKHの勝田という男が水無瀬まさ子を殺したのはお前だろうと近づく。勝田は日本脚本大賞の選考委員であり、水無瀬まさ子とも深い関係にあった。
勝田は水無瀬まさ子が四季のスキャンダルを調べ上げていた事を知っていた。そして、それをネタにまさ子が四季に脚本大賞の辞退を迫っていたことも。
勝田からホテルに呼び出された四季は、恋人の亮介を伴い、呼び出されたホテルへ宿泊する。そして深夜、亮介に睡眠薬を飲ませた後、そっと部屋を抜け出し勝田の部屋へと向かう。
部屋に入った四季は、勝田のワインにそっと睡眠薬を入れる。
それを知らない勝田は湯船にお湯を張った浴槽へと近づく。四季に関係を迫ろうとしたその時、睡眠薬が効き始め、その場に倒れてしまう。
四季は勝田を湯船に沈め、殺害。
その後、そっと勝田の部屋を出るが、部屋を出た所で撮影スタッフの高橋真生とその婚約者に姿を見られてしまう。
四季が泊まっている部屋と勝田の部屋は階数が違う為、死体が発見されれば自分が疑われる事は間違いないと思った四季は、「もう一人殺さなくちゃね」とつぶやく。
翌朝ホテルで勝田の遺体が発見されたが、椎名亮介は夜中に四季が自分たちの部屋から抜け出した事を偶然にも高橋真生から知り、四季が二人を殺害したのではと、疑い始める。
亮介の疑いの目に気がついた四季は、早く決着をつけなくてはと高橋真生を連れて海へと向かう。
その頃亮介は四季の過去を調べていた。
そして、過去に四季が養護施設で育った事、13歳の時に妊娠してしまい、その相手と逃げようして、養父を死なせてしまった事を知った。
そしてその過去を水無瀬まさ子が嗅ぎまわっていた事にも気づき、二人を殺したのは四季に間違いないと確信する。
次の被害者になると思われる真生に連絡をした亮介は、真生と四季がいっしょにいることを知り、すぐに二人の元へと向かう。
四季は思い出の場所へ高橋真生を連れて行き、自分の過去を話し始める。初恋の人がこの海で死んだ事、養父母に育てられた事・・・
高橋真生自身も、実は両親がなく養護施設で育った事を四季に告白する。そしてもうすぐ、結婚する事、だから生んでくれた両親には感謝しているという事も。
その話を聞いた四季は、真生をにつかみかかる。
真生は崖から落とされると思い、必死に抵抗する。が、四季が殺そうとしたのは真生ではなく、自分だった・・・
崖から落ちかけた寸前の所で、亮介が間に合い、四季の腕をつかむ。
それを見た真生は、四季が母親であるという事に気が付く。
自分を生んだ人は、とても若く、自分を育てられなかった事、自分の父親は海で亡くなったという事。
四季は母親である事を否定し、二人を殺害したのは賞が欲しかったからだと言うものの、亮介は、真生の出生が公になれば結婚が駄目になるからでは?と気が付く。
そして最後は、亮介は四季を待っていると約束をする・・・
1話目 海に堕ちるツバメ 読んでみた感想
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篠原先生のところどころで挟む、こういう手書きのところ好きですね~
もう一個疑問だったのは、崖から真生を突き落とすと思いきや、いきなり自分が飛び降りるという疑問行動!
なぜに娘を目の前にして飛び降りる??
そんな事をされて、
「わぁ、私を助けてくれたのね♪」
とか思う人はいないんじゃないでしょうか?
しかもその後、自分の母親と分かったら一生のトラウマ物です。
まぁ、私はこのつじつまが合わない部分も含めて篠原先生の作品が大好きです。
コロナで自宅で自粛している方、オススメですのでぜひ読んでみてください~。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
rei
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